フジの『ビギナー』を見てて思ったこと。ミムラオダギリジョーに向かって、「簡単にわかりあえないから、わかりあうまで話し合うんじゃないんですか」みたいなことを熱く語ってて、ああ、まっとうな考えだな、と思った。このドラマは当初司法修習生の恋愛ドラマかあ、と思ってあまり気にしてなかった。が、最近見ていると、恋愛要素はかなり小さくて、「青臭いことは恥ずかしいことじゃない」という感じのドラマなのか、と認識を改めた。
演出やストーリーもまっとうで、今やってる「末っ子長男姉三人」ほどは古臭くなく、クドカンの「マンハッタンラブストーリー」みたいに過激でもない中庸、というか、まともなつくり。ある意味で、恋愛がメインじゃないし、ミステリーでもないし、有名な原作でもないドラマを月9にもってくるのは冒険ではないでしょうかね。内容も、出演者の個々の事情とか、話し合いで問題を解決していこうという「まとも」な感じは、最近のインパクト重視のドラマの中でもけっこう好感が持てると思うのだが…。どうなのでしょう。