上の話と関連して。『おんなのこ物語』のヒロイン・尚子が恋人(?)の八角京介のやさしさをほめて(??)言う台詞。

わたしこのあいだ友だちに 京介みたいに男は車道側を歩けっていったのよ
そしたらそいつ『理由がわからない』っていうのよね
だからわたし教えてやったわ
車がとびこんできたとき 男が先にひかれて死ぬためだって
          『おんなのこ物語』第5巻 58ページ

 この場面は尚子の性格というか考え方のおもしろさ表していて、好きな場面の一つだ。幼い俺はこの考え方がこびりついてしまい、恋人同士が歩いているのを良く眺めたものだ。今でも、女性が「やさしくて、たのもしい男性が好き」とかしゃべっているのを聞くと、この尚子の台詞が頭に浮かんでくる。やっぱり男性に守られて、自分だけ生き残りたいからだろうか?とか考えたり、考えなかったり。