俺がこれほど長く購読しているマンガ誌はないな。『龍-RON-』や『風の大地』なんて連載時から読んでいるのだ。連載回数から割り出してみると、なんと15年以上読んでいることになる。何でかって言うと、親が買っていたからだ。そのまま俺が引き継いでしまった。特に冒険心のない掲載作品が健康によい。などと言ってみたが、結構面白いですよ。今やってる中で言うと、一押しは福本伸行の『最強伝説黒沢』。読んでてイタすぎる。でもそこが真剣さと可笑しさの境界にあって、面白い。後は『玄人のひとりごと』や『あじさいの唄』といった息継ぎ的小作品や、業田良家の川柳とマンガの合体作品もいい。オリジナルのいいところは、安定した作品群の中にちょっとばかしトガッた作品が紛れ込むところかもしれない。まあ、その「トガッた」作品も、一定の評価を受けている作家によるものではあるが…。