オリジナル創刊30周年

オリジナルは「高橋留美子劇場 義理のバカンス」。良質の短編という感じで面白い。義理の娘と義理の母が二人っきりの旅行をするという、何気ない話題。ファンタジー要素無しだが、だんだんとずれを感じてくる両者と、その二人が道に迷った末にちょっとした感動を経験して何となく和解の雰囲気が生まれる・・・、という話。最後の終わり方も余韻がある。レイモンド・カーヴァーを薄くしたといったら言い過ぎか。吉田戦車の新連載*1「フロマンガ」略してフロマン(一文字しか略してないが・・・)。特別ルポで温泉に取材(?)に行っている。肝心のマンガは大人しい。三十周年らしく*2、過去掲載作品のデータが載っている。それを見ると、自分が読み始めたのが1988年くらいか*3。最初は両親が買っていたのを読んでいて、自分で積極的に買うようになったのは、1994年くらいだと思う。一番長く購読している雑誌だなあ。月2回というのが丁度良い。週刊だと追いかけるのが大変、月刊だと流れが遅い。このオリジナルのペースで生活している。

*1:増刊で連載されてたらしい。

*2:1972年にビッグコミックの増刊として発売、74年にオリジナルとしてスタートしたらしい。

*3:たしか浦沢直樹MASTERキートン」や中島徹玄人のひとりごと」が始まったあたり。