雑誌

どれも旅行中に発売してた。オリジナルでは、浦沢直樹PLUTO」が面白い。ノース2号は兵器ロボットとして作られながら、音楽を通じて老作曲家と心を通じ合わせていくストーリー。最後に姿の出ないPLUTOとの戦闘の様子を描くところで、メインストーリーとの関連もしっかり描くところなんかはうまいなあと思う。『MONSTER』*1でもそうだったけど、浦沢直樹はこういうサブストーリーを描くのがうまいと思う。メインストーリーとの関連を示唆しつつ、サブの登場人物と状況をページ内におさめるのは職人的なものを感じる。だから連載という形式で成功するのかもしれない。
「新潮」は保坂和志の連載「小説をめぐって」と、長嶋有の作品「朝子さんの箱」が目当て。長嶋有の『ジャージの二人*2を買おうかと思ったけど、金欠のため断念。「文學界」のほうは、川上弘美江國香織の対談「ことばのあつかいかたについて」。やはり読者層がかぶるのだろうか。ずいぶんと作品の雰囲気は異なっていると思うのだが…。今月号は対談特集らしくて、綿矢りさ×藤沢周金原ひとみ×村上龍といった組み合わせ。一応芥川賞作家と直木賞作家に関する対談という感じ。

*1:4月からNTV系でアニメが放映されるらしい

*2:装丁画は大島弓子