今年の三冊

今年の三冊を選んでみました。
カンバセイション・ピース』 保坂和志
『ニシノユキヒコの恋と冒険』 川上弘美
『雪沼とその周辺』 堀江敏幸
今年は保坂和志の快作が出版され、さらに川上弘美と出会った年だった。
保坂氏の講演を聴きに行ったり、『書きあぐねている人の小説入門』が出てからの様々な文芸誌なんかの対談を追ったりもした。ずいぶんと文庫化もされた。今年といえばやっぱりこの人だな。
川上弘美は、久しぶりに面白いと思った女性作家。この人の言葉使いがいい感じ。とりあえず、今年でた新刊を挙げたが、文庫で読んだ『蛇を踏む』『神様』のあたりは、かなりツボにはまった。
最後の堀江敏幸は、これからもっと追っていきたい作家。年の瀬になってバタバタしてるので、ちょっと他の作品を読むヒマが無いのが辛い。
その他はまだ味読のまま残ってるのばっかりだが、チャールズ・シミックコーネルの箱』、阿部和重シンセミア』、スティーヴン・ミルハウザーエドウィン・マルハウス』あたりは、期待がもてるんじゃないかと。